小児神経科

中枢神経疾患を持つ子どもたちが大人になるための手助けをします。
成人期以降の生活や社会参加の向上に向けたプログラムを提供します。

 

診療対象

​小児発症の中枢神経疾患のために運動障害がある中学生以上の方
(例:脳性麻痺および脳炎・脳症、頭部外傷、脳梗塞・脳出血の後遺症など)

※小学生以下の年齢のお子さんは森之宮病院で診療いたします
※風邪などの急性疾患や、運動障害がない方に対する診療は行っておりません

特色

外来診療

リハビリテーションを中心に、ボバース概念を基盤とした包括的なプログラムで生活全体を援助します。

思春期には運動機能はピークに達しますが、知能、情緒はまだ発達途上です。学校生活を充実させるとともに巣立ちへの準備を進める必要があります。青年期には社会に出るための様々なスキルを獲得する必要があります。成人期以降には機能を維持しながらよりよい家庭生活、社会生活が営めるよう、日々のケアが欠かせません。

診察の折にはしっかりとお話をうかがい、身体の状態を確認して、それぞれの年代に必要な事柄についてきめ細かくお伝えします。

入院診療

思春期には身長や体重の増加、成人期には老化に伴って、身体機能が低下します。しばしば歩行や移動がしにくくなったり、身体の痛みが出てきたりします。

基本的には外来でのリハビリテーションと日常のケア(マッサージや体操、自主練習)によって予防や改善を行いますが、それだけでは十分なではないことも多いです。

入院では、理学療法士と作業療法士(+必要に応じて言語聴覚士)が協力して様々な角度から評価を行い、効果的な機能回復と痛み等の軽減が得られるよう、協力して関わります。毎日の身体の変化を鋭敏に捉えることでより有効なリハビリテーションが提供でき、装具や機器類を身体にうまく合わせることができます。また、必要に応じて内服薬の整理を行ったり、新たな薬を試みたりすることも可能です。

日程を合わせて学校の先生や作業所の方、ヘルパーの方などに来ていただき、介助や自主練習の方法をお伝えすることもできます。

新たな治療プログラムの実践

平成26年12月より、ボバース記念病院と森之宮病院では、脳性麻痺の方への新たな治療プログラムの実践に取り組んでいます。この治療プログラムでは、入院による集中リハビリテーションと定期的な外来治療を組み合わせて、治療効果の定期的な評価を行ってフィードバックすることを目指しています。

新たな治療プログラムに関する広報誌の記事も合わせてご覧ください。

脳性麻痺の方への新たな治療プログラム構築に取り組む「小児・障がい者リハビリテーション」

医学研究

ボバース記念病院や森之宮病院では、脳性麻痺や小児神経疾患領域での臨床研究も積極的に行っています。平成17年~22年には厚生労働省精神・神経疾患研究を委託され、脳性麻痺の発生要因、治療効果に関する最先端の研究を行いました。その後も3つの研究班で病因に関する研究に参加・協力し、その成果は国内外の学会や専門誌で発表されています。

また、平成27年からは森之宮病院小児神経科小倉加恵子医師が日本学術振興会から科学研究費を得て、「脳性麻痺児の読み書き・計算における強みと弱み及びその神経基盤の解明」と題した研究を進めています。

スタッフ構成

日本小児科学会認定専門医 1名
日本小児神経学会認定専門医 1名

外来医師担当表

予約診療/ご予約のある方

診療時間

受付
AM 8:30~11:30

診察
AM 9:00~12:00

荒井 荒井
(第1・4・5)
    荒井
(第4)
荒井
(第4)

受付
AM 11:45~PM4:00

診察
PM 1:30~4:30

           

休診情報

現在、休診予定はありません。

※急な休診等もございますので、ご了承ください。

脳性まひ講演会

大道会では、平成28年4月より、脳性まひ講演会を開催しています。脳性まひの方とそのご家族を対象に、当法人の医師やリハビリスタッフが講師となり、医療機関と患者さん、ご家族が双方向で交流できる場を目指しています。

 

スタッフ紹介

障害がある方のよりよい人生のために力を尽くします

1998年にボバース記念病院で小児神経科が誕生して以来、私たちが診療した方は5180人に達します(平成26年11月現在)。脳性麻痺の方は2377人で、そのうち1208人の方が中学生以上(平成27年度)の年齢になっています。

今までの経験から、ただお子さんの運動機能を高めるだけでは豊かな人生にはつながらないことがわかってきました。自尊心や自主性を育てること、知的な能力をしっかり把握して周囲の理解を得ること、福祉・教育との連携によって社会参加へのステップを踏むことなど、するべきことはたくさんあります。特に思春期には、きめ細やかな対応が欠かせません。

ご本人・ご家族のお話を十分にうかがい、最新の医科学の成果と豊富な経験を基に、よりよい人生を送っていただくための適切な介入とアドバイスを提供します。

 


 ボバース記念病院院長
(兼 森之宮病院小児神経科部長)
荒井 洋
(あらい ひろし)

プロフィール

昭和62年大阪大学医学部卒業。
 大阪大学医学部附属病院、大阪府立母子保健総合医療センター等を経て平成10年から旧ボバース記念病院小児神経科部長。平成18年4月から森之宮病院小児神経科部長。平成27年4月からボバース記念病院副院長。平成29年4月からボバース記念病院院長を兼任。

  • 日本小児科学会認定専門医、小児医療委員
  • 日本小児神経学会認定専門医、社会活動支援委員
  • 大阪府身体障がい者ネットワーク推進委員
  • 大阪小児科医会病診連携部会障害児問題検討委員長
  • 大阪リハビリテーション医学研究会世話人
  • 発達支援ネットワーク研究会世話人
  • 脳性麻痺神経学の会幹事
  • 小児神経症例検討会(蔵王セミナー)幹事
  • 大阪大学医学部臨床教授

 

安心してリハビリテーションに取り組めるようサポートします


奥山 直美
(おくやま なおみ)

入院される皆様が安心して積極的にリハビリテーションに取り組めるよう、スタッフと力を合わせてサポートします。より楽に、より楽しく日々の生活を過ごし、豊かな人生を送るために必要な課題や適切なサポートを、患者さんとじっくり向き合い、一緒に考えていきたいと思っています。

プロフィール

平成23年滋賀医科大学卒業。
箕面市立病院、大阪大学医学部附属病院を経て、平成29年4月からボバース記念病院小児神経科勤務。

 

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