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【歯科通信】全身麻酔で手術を受けられる方へ~口腔機能管理について~

2017.06.21

口腔機能管理って?

当院では全身麻酔下での手術後の合併症の発生を予防するために口腔ケア(口腔機能管理)を行っています。口腔ケアにより合併症の予防だけでなく様々な効果が期待できます。

 

 

誤嚥性肺炎の予防

お口の中には細菌やウイルスなどがたくさん存在しています。手術後免疫力が低下している場合、それらの細菌が原因で誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。手術前後の口腔ケアにより口腔内細菌を減らすことで誤嚥性肺炎を予防することができます。

 

 

全身麻酔時の事故の予防

全身麻酔を行う際、口からチューブを挿入します。グラグラになった歯や差し歯があると、歯が抜けてしまったり抜けた歯を飲み込んでしまう場合があります。また尖っている歯があれば、チューブや唇を傷つけ事故につながることがあります。手術前に口の中をチェックすることで、これらを予防できます。

 

 

歯性感染症の予防

がん治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)により、深い虫歯や親知らずの炎症、歯茎の腫れが急激に悪化することがあります。事前にお口のチェック、歯科治療を行うことによりがん治療中の症状悪化を予防します。また事前の口腔ケアによりがん治療の合併症のひとつである口内炎などを軽減させます。

 

 

歯科では何をするの??

手術前はまず歯科医師がお口の中をチェックします。動いている歯や虫歯の有無、歯茎の状態などを確認し、必要があれば治療を行います。また、歯科医師・歯科衛生士が歯石除去や歯のクリーニング(口腔ケア)を行い、お口の中の細菌を減らします。手術後には、手術前とお口の中の状況が変わりないかを確認し、口腔ケアを行います。

当院歯科診療部では医科・歯科の連携によって、皆様が安心安全に全身麻酔下での治療を受けられるよう努めています。手術前後の口腔ケアや歯科治療についてご質問やご不明な点がありましたら歯科診療部スタッフまでお気軽にお尋ねください。

 

 

 

 

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